炊飯器

炊飯器(すいはんき)は、お米を炊いてご飯にするための便利な調理器具です。

 

家庭用においては電気式(電気炊飯器)とガス式(ガス炊飯器)、それに他の調理機器と組み合わせて使うものがあり、それぞれ電気釜・ガス釜・炊飯鍋ともいいます。業務用ではライス・ボイラーといわれる大型のものや、洗米から炊飯までこなす全自動炊飯器なるものまで多様な種類が存在します。

電気式のものでは炊飯には30分(蒸らし時間を入れると1時間弱)程度の時間が掛かるが、こと日本では1990年代より主流となっているマイコン内蔵の高度化した機種では、内蔵されたマイコンの演算機能により、炊き上がりの設定時間から炊飯開始の時刻を逆算、任意の時間に炊き上がるような製品も見られます。なお炊飯に掛かる時間は、炊く量、熱源の能力(電熱ヒーターのワット数や入力電圧あるいは火力)、外気温や気圧などによって一様ではありません。外気圧の影響を受けにくいような圧力釜状の機能を持つ製品も上級機種に多く、廉価版の安価で単純な機能しか持たない製品との差別化が図られています。

電気式で家庭用の、いわゆる白物家電に属する炊飯器は、発売当初は日本国内でのみ製造・販売・購入されていましたが、日本食ブームに乗って欧米へ、またアジア諸国の米飯を食べる地域でも家庭所得の増大と省力化の波に乗って輸出され、後に現地生産、さらには日本への輸出もされるようになっています。

また日本国内では、東日本大震災以後、節電意識が高まったことや電気料金の値上げが相次いだことから、炊飯時に電力消費量の少ないガス炊飯器に注目が集まり、一時的に品薄状態となったり、当初予想を大幅に越える出荷数を記録しています。さらに単身世帯の増加や個食化により、1合以下の少量でも炊飯できる電子レンジ用炊飯器や、電気式ライスクッカー(ミニ電気炊飯器)、ガスコンロ用炊飯鍋も市場に出回り、選択の幅が広がっています。

なお、日本では「ジャー炊飯器」として家庭用品品質表示法の適用対象となっており電気式のものは電気機械器具品質表示規程に定めがああります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。