地図

地図とは、地球表面の一部あるいは全部の状況を、通常は縮小して、記号化し、平面上に表現したものの事を言います。 地図は「文化の総合的産物」ともいわれ、「文字よりも古いコミュニケーション手段」と称されることがあるように、表現手法として人類に重宝されてきた歴史があります。

地図の具備すべき条件として、(1) 距離、(2) 面積、(3) 角、(4) 形の正確さと、(5) 明白さ・理解しやすさ等の要素があるとされる。実用の地図は測量の結果を紙上に展開して地形・地物・説明文字を付して完成させた実測図と、実測図の成果や各種資料により編集原図を作製し製図・製版・印刷を経て出版される編纂図に大別されます。ただ、地球は回転楕円体(扁球)です。平面的な小地域を図化した実測図においては上の条件を実用的な程度にまで満足させることができますが、球面の影響の出る大地域を図化した編纂図においては投影法や縮尺などの点から上の条件を満たしきれないため読む際に注意を必要とする場合があります。

地図の製作と収集能力を買われ、アメリカ合衆国連邦政府に登用されたイザイア・ボウマンは「地図は地理的ないろいろの象徴の中で最も普遍性のある、また最も目立ったものである」と述べ、地理学における地図の重要性を説くと同時に、地理学は単なる「分布の科学」ではないとし、地理学における地図の限界にも言及しています。ボウマンの指摘した地図の役割を要約すれば、分布の明示・測定の具象化・関連し合うものを同時に表現することの3点となります。

地図では情報の多くが地図記号で表されていますが、地図の種類または国ごとに統一され決められています。ただし地形図以外のもの(道路地図やガイドマップなど)においてはこのような規格には沿っていないものが多く存在します。さらに鉄道路線図のように接続関係のみを重視し幾何学的正確性を無視したものもあります。
現在では、地図のデジタル化が進み地図上に多くの情報をあわせて持つことができるようになっています。

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